忘れている事実が多すぎる。
 あぁそ〜いえば、と思い出せばまだいい方で、まったく思い出しもしない描写にひたすら愕然とするばかりである。
 まさか嘘や創作があるわけもなく、つまりは限られた記憶容量のなかでは、普遍的な“良い事楽しい事”は 憶える優先順位が低いため上書き消去されているようだ。

 優先記憶として残されたのは、ここに記されることのない黒歴史。数々の抑圧、強制労働、恫喝、時々暴力、更には悲劇、惨劇、地獄絵図は、 夫々の中でパンパンに膨張していて、針で突けば豪快に破裂するだろう。
 だって、そのほうが絶対に面白いからである。
 『イナゴ蜂の子そして皿舐めの修羅場』を、忘れたらむしろ勿体無いのだ。
 下記の文章で度々出現する“しかられた”の文言は、すべて“暴言で脅された”と置き換えて下さい。

向日葵/ 玄関口
FIRST YEAR

TOP

TOP

TOP

TOP

TOP


 あいつやこいつの隠された狼藉、愚行、軽犯罪は山のようにある。
 “もう時効だから”の御旗の元、バレても罪に問われることはないが、万が一お身内に洩れた場合、 残り少ない人生を「じいちゃんフケツ」「ばあちゃんサイテー」等、後ろ指さされて生きるのは あまりに忍びないので、内緒にしておこう。

SECOND YEAR

TOP

TOP

TOP

TOP

TOP

TOP
LAST YEAR

TOP

TOP

向日葵/ 玄関口